生物分類技能検定について、各級ごとに合格率や難易度についてまとめてみました!
生物分類技能検定4級の合格率と難易度
合格率
下の表と図は、生物分類技能検定4級の過去五年間の受験者数、合格者数、合格率を示したものです。2020年は新型コロナウイルスの影響で年2回の試験が一回となっていたため、受験者数が大きく減少していますが、基本的には増加傾向となっており人気が出てきている資格であるといえます。
合格率は年によってばらつきがありますが、50%~70%程度となっています。
前年の合格率が極端に高かったり低かったりした次の年はその逆になっているような傾向が見られます。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2015 | 877 | 490 | 55.9 |
2016 | 846 | 626 | 74.0 |
2017 | 851 | 540 | 63.5 |
2018 | 958 | 608 | 63.5 |
2019 | 962 | 503 | 52.3 |
2020 | 587 | 365 | 62.2 |
難易度
4級の試験は主に小学生や中学生、高校生向けに作られた内容となっています。
野菜や家畜などの身近な生き物の分類についての問題が出るため、非常に簡単な内容となっています。
高校生くらいで、生物の授業を受けている方であれば、まったく勉強しなくても合格できるレベルでしょう!
試験の内容や勉強方法は下記のリンク先で詳しく紹介しています。
生物分類技能検定4級の勉強方法・難易度・合格率などを徹底紹介!
生物分類技能検定3級の合格率と難易度
合格率
下のグラフは生物分類技能検定3級の過去5年間の受験者数、合格者数、合格率を示しています。受験者数は大体800~1000人程度となっています。
合格率は40~50%程度となっています。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2015 | 883 | 403 | 45.4 |
2016 | 983 | 405 | 41.2 |
2017 | 1014 | 470 | 46.4 |
2018 | 923 | 541 | 58.6 |
2019 | 904 | 393 | 43.5 |
2020 | 827 | 375 | 45.3 |
難易度
高校生や専門学生、大学生向けの試験となっており、生物分類の初級の試験となっています。
試験は生物の一般問題や身近な生物の分類・形態・生態に関する問題が出題されます。
4級と違って初見だとちょっとわからないような問題もしばしばあります。
ただ、問題集でしっかり勉強を積んでおけば、過去問と全く同じ問題も出題することから、結構な確率で合格できる易しめの難易度となっています。漢検でいうところの3級、準2級程度の難易度かなという印象です。
2000年代は合格率が30%であったことから、近年は少し難易度が低下してきており、合格しやすくなってきています。
下の記事では3級の勉強方法などについて紹介しているのでよかったら読んでみてください。
生物分類技能検定3級に合格した実際の勉強方法とおすすめ参考書を紹介!
生物分類技能検定2級の合格率と難易度
下記の図と表は、生物分類技能検定2級の受験者数、合格者数、合格率を示しています。
生物分類技能検定の2級は動物部門、植物部門、水圏生物部門の3部門に分かれていますが、合格率は大体同じくらいで、どれも10パーセント前後と非常に低くなっています。
合格者数は平均すると3部門で50名前後しかいないことからもこの試験のない度の高さがうかがえるかと思います。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2015 | 622 | 42 | 6.8 |
2016 | 691 | 126 | 18.2 |
2017 | 729 | 61 | 8.4 |
2018 | 846 | 101 | 11.9 |
2019 | 802 | 55 | 6.9 |
2020 | 700 | 54 | 7.7 |
難易度
生物分類技能検定の2級は大学生、生物系の仕事に携わっている社会人向けの資格となっています。
3級と違って問題は部門ごとに分かれており、より専門的な内容となっています。
問われる問題は生物分類に関する初級、中級程度の内容となっているのですが、あまりにも分野が広いため難易度が非常に高くなっています。動物部門を例にすると、鳥は詳しいけど、昆虫や両生爬虫類はそこまでよくわからないという人は合格が難しいです。
部門内のすべての動物群について、広く浅く知っている人が合格しやすい問題設計となっていることから、合格率が非常に低くなっています。
また、過去問と同じ問題が出題されることは少ないため、過去問だけをやっているだけではまず合格できないというのもこの試験の難しいポイントとなっています。
【合格者が解説】生物分類技能検定2級の勉強方法と難易度・合格率
生物分類技能検定1級の合格率と難易度
合格率
下記の図と表は生物分類技能検定1級の合格率を示しています。生物分類技能検定の1級は、専門分野に別れていますが、合格率は概ね3割程度です。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2015 | 68 | 20 | 29.4 |
2016 | 52 | 21 | 40.4 |
2017 | 86 | 30 | 34.9 |
2018 | 67 | 21 | 31.3 |
2019 | 74 | 26 | 35.1 |
2020 | 57 | 19 | 33.3 |
難易度
生物分類技能検定の1級は、2級に合格した人のみが受けることのできる資格となっています。
そのため、合格率3割程度というのはそこそこ、難しいようにも思えますが、2級に比べると合格はしやすくなっている試験です。
ただ過去問などがなく、対策しにくいというのがこの試験を難しくしている要因かと思います。
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