【合格者が解説】生物分類技能検定2級の勉強方法と難易度・合格率

環境系資格
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受験資格なしで受けられる最も難しい生物の資格が生物分類技能検定の2級です。

本記事では生物分類技能検定の2級に実際に合格した私が生物分類技能検定2級の勉強方法や難易度、合格率などについて紹介していきたいと思います。

 

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生物分類技能検定の2級の概要

生物分類技能検定の2級は生物学を専攻する大学生、生物調査会社や環境コンサルタント会社などで働いている方や、今後働きたいと考えている方におすすめの資格です。

試験は択一式の問題となっていて、「動物部門」、「植物部門」、「水圏生物部門」の3つの部門に分かれています。

生物分類技能検定2級の合格率、難易度

生物分類技能検定は、これから生物系の仕事を専門にしていく方向けの資格となっていることから非常に難易度は高いといえます。
合格率は毎年10%となっており、非常に難関な試験となっています。

生物分類技能検定2級合格率

各級の合格率は以下のページでまとめて紹介しています。

生物分類技能検定の合格率や難易度まとめ!
生物分類技能検定について、各級ごとに合格率や難易度についてまとめてみました! 生物分類技能検定4級の合格率と難易度 合格率 下の表と図は、生物分類技能検定4級の過去五年間の受験者数、合格者数、合格率を示したものです。2020年は新型コロナウ...

生物分類技能検定2級の勉強方法の概要

生物分類技能検定は3つの部門に分かれていることから、部門ごとに勉強方法を紹介していきたいと思います。
基本的に出題の分野が変わるだけで、問題形式はすべて一緒となっており、共通問題もあることから、まずは共通の勉強方法について紹介していきたいと思います。

1. まずは、過去問題集をやりこむ

勉強方法の中でまず一番最初に取り組んでほしいのが過去問題集です。
部門ごとに各1冊3冊が販売されているので、こちらを購入するのがまず、勉強のスタートとなります。

過去問題集を解くことでまず、問題の傾向やどういった問題が出題されるのかをしっかり把握することが大事です。
そこで勉強の方向性をしっかりつかまなければ、合格は難しくなってきてしまうでしょう。同じ問題は出なくとも過去問をやっておくことで解ける問題もあるので答えを全部覚えるくらいまでしっかりとやりこんでおくことがおすすめです。

ですが、合格率の低さからわかるように問題集をやっているだけでは合格は難しいので、それ以上に勉強して対策をしていく必要がありますので、後半で説明していきたいと思います。

2.実際に野外に出て覚えよう

生物分類技能検定2級は、言うても、生物分類をこれから生業にしていこうという方向けの割と初級的な内容となっています。そのため試験に出てくる生物は意外と身近で見れるような生物がほとんどです。そのほか、絶滅危惧種などの滅多に見られないけど名前がよく知られているような種がよく出出される傾向が高いです。

そこでおすすめなのが実際に屋外に出て覚えることです。
フィールドに実物がたくさんいるのに、机上だけで勉強しているのはとてもつまらないですよね。

屋外に出て、実物を見ることにって皆さんが思っている以上に簡単に覚えることができます。机上で頑張って覚えようとしたものより、実物を見てこれが○○って名前の生き物なのかって覚えたほうが長く記憶に残ります。
勉強が苦にならないので非常におすすめの方法です。

3.ノートにまとめて自作の図鑑を作ってみよう

そして、野外で覚えた生き物は写真を撮ったり、スケッチを取ったりすることで、自分の自作の図鑑を作ってみるのもおすすめです。
これから生物で仕事をしていきたいなと考えている生き物好きな方は、非常におすすめです。最近はパソコンで簡単に整理することができるのでまとめてみると非常に楽しくておすすめです。

和名:ユキノシタ 
学名:Saxifraga stolonifera
ユキノシタ目 ユキノシタ科
山地の湿った場所に生育する草本。脈に沿って縞模様の斑が入った円い葉をつけ、初夏に下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花を咲かせる。

整理する内容としては、種がわかる写真と、分類、学名、簡単な形態や生態まで覚えておくのがベストです。
実際に自分がその種を見て同定できるレベルまでもっていくことができれば、実務でも役立つ知識となります。
そこまでしないとなかなか合格できないのが、この試験の難しいところなので、時間をかけて勉強をしていきましょう!

4.難しい問題はあきらめる!

生物分類技能検定2級の合格点は70点以上となっています。
4択の問題がほとんどであることから、分類群一つくらいであれば、ごっそり捨ててしまっても、1/4は正解できます。そのため、この分類群は対策が難しいなと感じる場合はあきらめて勉強をそもそもしないというのも選択肢のひとつです。

5.図鑑は惜しまず揃えよう!

生物分類技能検定で勉強していくうえで大事になるのが各種図鑑です。
部門ごとにお勧めの図鑑類を紹介していくので自分で実際に図鑑を見て同定にチャレンジすると、試験だけでなく実務で役立つような知識をつけていくことができます。

そのため、図鑑類は惜しまず購入するのがおすすめです。
おすすめ図鑑については部門ごとの勉強方法のところで紹介していきます。

2級の共通問題の勉強方法

2級には3つの部門に共通する生物の一般問題が出題されます。
この大問は何が出題されるかがわからないので、非常に対策が難しいのが特徴です。
試験でよく出るところだけを覚えて、あまり勉強時間を割かないのが効率的だと思います。

よく出る問題としては、以下のものがあげられます。
・生物の命名法(学名のつけ方、亜種や変種や品種まで覚える必要あり)
・外来種、種の保存法、天然記念物など法律に関するような生物種
・五界説、APG分類体系などの生物分類の基本事項
・ブラキストン線や渡瀬線など生物地理学的問題

これらの内容は勉強がしやすくて十分対策できるのでここだけでも勉強しておくのがおすすめです。
以下の本は生物分類の基礎を学ぶのにおすすめの本なので、よかったら読んでみてください。

 

生物分類技能検定2級動物部門の勉強方法

動物部門は哺乳類、両生類爬虫類、鳥類、昆虫類、魚類、その他節足動物といった構成で出題されます。
それぞれの分類群ごとに勉強方法や攻略のコツを紹介していきたいと思います。

哺乳類

哺乳類は、写真問題でハクビシン、タヌキ、イタチ、テン、アナグマなどの仲間がよく出題される傾向にあります。赤外線カメラで撮影された白黒の写真でも識別できるように形態を覚えておくのがおすすめです。

哺乳類は日本産の種がそんなに多くないことから、結構マニアックな形態の問題が出題されるため残念なことに簡単ではありません。形態については、ネズミやコウモリ類がよく出題される傾向が高いのでしっかりと覚えておきましょう。

勉強するうえでは以下の書籍が非常に参考になるのでお勧めです!!

両生爬虫類

両生類爬虫類は比較的種類が少なく対策が簡単です。
満点をとれるように準備していくのがおすすめです。

写真で見分けるの難しい種類も多いことから、分布や卵の形態なんかもしっかり覚えておくのがおすすめです。特に写真問題では分布が重要なヒントとなっていることが多いです。

両生爬虫類については、以下の図鑑で日本産全部を広く浅く叩き込んでおくのがおすすめです。
この図鑑一冊の内容を把握しておけば、簡単に満点を狙えます。

鳥類

鳥類も比較的点が取りやすい分類群だと思います。
種数はそこそこ多いですが、迷鳥に該当するようなマイナーな種類を除いていけば覚えなければいけない種類はそこまで多くないです。また、細かい形態や生態が問われることはほとんどないので、分類と写真同定ができる知識さえ身につけておけば満点が狙える分類群です。

図鑑は上記のものがおすすめです。
全種図鑑はちょっとボリュームが多くて使いにくいので、日本で主にみられる種類に絞った図鑑で勉強していくのがおすすめです。

昆虫類

昆虫類は非常に範囲が広く対策が難しいところです。私は全部勉強するのはあきらめ、よく出題されるものだけに絞って勉強をしました。

試験の中ではなぜか、チョウ類、トンボ類、バッタ類、カマキリ類が多く出題される傾向があります。そのため昆虫の中でもこれ乱だけをピックアップして勉強していきました。

中でもチョウ類はよく出題されるので、形態だけでなく幼虫の食草まで覚えておくのがおすすめです。
図鑑については以下のものが非常にわかりやすくておすすめです。

また、チョウについては以下の図鑑がさらに詳しく載っているため、チョウに絞って勉強する場合はこちらもおすすめです。

魚類

魚類は海水魚の出題はなく、淡水魚・汽水魚のみが出題されるため、動物部門の中でも一番大差がしやすい分類群だと思います。
淡水魚であればまんべんなく出題されるため特に絞って勉強をするのは難しいですが、種類がさほど多くないので幅広く覚えていきましょう。

山と渓谷社の日本の淡水魚という図鑑が一番おすすめです。これ一冊覚えておけば間違いなく満点がとれちゃう良図鑑です。全部覚えるのはなかなか大変ですが…
点が取りやすいところなので頑張って勉強してみてください。

その他 節足動物

こちらは割と何でも出題される可能性がありますが、主にクモ類の問題がよく出てくる印象です。
私はあまり興味関心がなかったのと、範囲が広く対策が難しかったため、クモ類だけに絞って勉強をしておきました。

生物分類技能検定2級水圏生物部門の勉強方法

水圏生物は主に海水域の生物の問題が出題されます。
魚類、植物プランクトン、動物プランクトン、海藻、底生動物の大きく分けて5つの分類群が結構まんべんなく出題されます。

動物だけでなく植物も出てくるため、なかなか合格が難しい部門だと思います。

それでは、分類群ごとの勉強方法のコツを紹介していきたいと思います。

魚類

魚類は淡水魚は基本的に出ないと考えて大丈夫です。
そのため海水魚を中心に勉強していきましょう。

よく見かけるような、食卓にも上がるようなメジャーな魚については学名が問われることも多いため、学名まで覚えておくのがおすすめです。
形態を問われる問題が多いことから、メジャーな魚であっても鱗の有無や、鰭の位置、つき方まで覚えておけば答えられる問題が増えるでしょう。

おすすめはもちろん山と渓谷社の図鑑です。
マイナーな海水魚は載っていないので勉強にうってつけの図鑑となっています。

植物プランクトン・動物プランクトン

いわゆる浮遊生物と呼ばれる類の生物です。
こちらについては、まれに淡水種も出題されることがありますが、海水種と属レベルで同じだったりする種も出てくることから、基本は海産の種類に絞って勉強していくのがおすすめです。

種までの内容を問われることはほとんどないことから、属レベルで特徴を抑えて覚えていくのがおすすめです。

海藻

海藻は日本産が数百種程度で、試験で出る種は結構限られているので、点が取りやすいのでお勧めです。主に食材として利用されている種を覚えておけば結構正答できると思います。
分布や学名について問われることも多いため、そこまで把握しておくのがポイントです。

勉強するのには以下の図鑑がおすすめです。
写真や標本がたくさん載っているので、初心者でもとっつきやすい図鑑となっています。

底生動物

一番の鬼門になるのが底生動物になってくるかなと思います。
それに結構出題される問題も多いため完全に捨ててしまうのはなかなか難しいところです。

問題も、甲殻類や多毛類、貝類、サンゴなど非常に多岐にわたります。
学名も出題されるので非常に難しい分類群となっています。学名まで覚えるのは難しいので捨ててもいいと思います

おすすめの参考書は、「海岸動物の生態学入門: ベントスの多様性に学ぶ」です。生態学の本となっていますが、写真も豊富で形態もしっかり把握することができるため、おすすめの一冊となっています。底生動物は写真問題も多いため、しっかりと対応することができます。

生物分類技能検定2級植物部門の勉強方法

植物は植物全般でまんべんなく出題されます。
キノコなどの菌類まで出題されるため難易度が高くなっています。

身近な植物を中心に、形態や分類をしっかり把握することがポイントです。
植物は屋外でも観察しやすいので、フィールドに出て勉強するのがおすすめです。

それではおすすめの植物図鑑を紹介していきたいと思います。

ポケットサイズの図鑑で、野外でも使えておすすめです。草本と木本の2冊を購入するのがベストです。

また菌類用に下記の図鑑もおすすめです!

 

生物分類技能検定2級の勉強方法まとめ

生物分類技能検定2級の勉強方法についてまとめてみました。

1.まずは過去問をやりこむこと
2.図鑑を購入して野外で実物を見て勉強!
3.オリジナルの図鑑を整理して知識を定着

こんな感じの流れで勉強していくのがおすすめです。
生物分類技能検定の2級は取得することで将来役に立つメリットもある資格なので、是非合格目指して頑張って勉強してみてください。

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