野生生物調査、自然環境調査の仕事に就くために必要な資格紹介!

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生物が好きで、将来生物系の仕事をしたい方が目指す仕事として、野生生物調査員・自然環境調査員の仕事が挙げられます。

生物系の仕事はなかなか数が少なく、退職した人の代わりに入るぐらいの数少ない枠しかないため結構つくのが難しいという状況です。
そこで、これらの仕事に就くために取得しておきたいおすすめの資格を紹介していきたいと思います。

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野生生物調査員、自然環境調査員の仕事とは?

野生生物調査員や自然環境調査員の仕事は、その名前の通り、動植物の調査を行う仕事です。
環境省から発注される環境保全系の仕事や国土交通省などから発注される建設に関わる環境影響評価などに付随する環境調査業務などを行っていくのが一般的です。

具体的には、絶滅危惧種などの希少な種類の保全のために、その生物の調査を行い個体数や分布などの生息状況を調べたりして、その生物を保全するため、移植や生息環境の改善保護などを行います。

もっと単純にその地域の生態系を調べるという仕事も多くあります。

そのため、その生物について高い知識が必要となります。中でも重要なのは同定(その生物の種類を識別すること)に関する知識が求められます。
非常に専門性が高いため、植物であれば植物の専門、昆虫であれば昆虫の専門、といった形で各分野を細別して担当して業務に従事していくことになります。

それでは、実際に持っていると就職に有利な資格を紹介していきたいと思います。

野生生物調査、自然環境調査の仕事に就くために必要な資格

生物分類技能検定2級

自然環境研究センターが試験を行っている生物分類技能に関する試験です。
この資格はその名の通り生物の分類に関する技能を図る試験となっています。

2級以上はプロの資格とされているため、2級以上の資格を取ることが求められます。
ちなみに1級は実務経験がないと受験できないので、2級を取得することを目指して勉強しましょう。

2級は動物部門、植物部門、水圏生物部門の3部門に分かれています。
迷ったら単純に、自分が一番得意な部門、興味がある部門を受験すればいいと思います。

2級以上を持っていると、環境省の業務の入札に参加できる資格となっているケースがあります。簡単に言うと、生物分類技能検定2級以上を持っていないとこの仕事を受注することができないですよというものになっています。
生物系の仕事を現役でやっている方々はみんな持っている資格ですが、結構難易度が高いため、これから就職活動をする場合で資格を取得していれば結構重宝されます。

生物分類技能検定2級については以下の記事で詳しく紹介しているので興味を持った方はぜひ読んでみてください。

【合格者が解説】生物分類技能検定2級の勉強方法と難易度・合格率
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すでに2級を持っているという方は、実務経験があれば1級を受験することができます。
1級については以下の記事で詳しく紹介しています。

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技術士補(技術士一次試験合格)

技術士は科学技術系の国家資格で、技術士(環境部門:自然環境保全)という部門があります。「環境部門:自然環境保全」は生態系及び風景並びにこれらを構成する野生動植物、地形、水その他の自然の保護、再生及び修復並びに自然教育及び自然に親しむ利用に関する事項と定義されています。
最終的にはこの資格の取得を目指して研鑽を積んでいくという流れになります。

技術士も生物分類技能検定と同様に環境省などの業務の入札参加資格となります。
技術士まで取得することができれば、国家資格である分、汎用性が高く生物分類技能検定より有用な資格となります。

こちらも、二次試験の受験には実務経験が必要となるため、就職する前にはまず一次試験の合格目指して勉強を積んでいくことが重要となります。一次試験に合格することができれば、履歴書にも技術士一次試験合格(環境部門)と書くことができるので、就職の際のアピールとして非常に有用なものとなります。

技術士一次試験の環境部門については、以下の記事で詳しく紹介しているので読んでみてください。

技術士一次試験(環境部門)の勉強方法とおすすめ参考書紹介!
本記事では、技術士の一次試験(環境部門)について勉強方法とおすすめの参考書を紹介していきたいと思います。 技術士とは 技術士は公益社団法人日本技術士会が管理している文部科学省所轄の国家資格です。 全部で21の技術部門があり、科学技術に関する...

 

生物系の大学の学位

これは資格というわけではなく、学歴になりますが、生物系の大学を卒業していると圧倒的に有利です。
稀に、専門学校出身の方もいらっしゃいますが、ほとんどが農学部や理工学部で生物系の学科を卒業しています。もっというと学部卒より、大学院まで進んだ修士の方が多い印象を受けます。

可能であれば修士まで進んでいたほうが有利に働くと思います。
また、研究の内容も分類に関するような内容であればなお良いと思います。

私の場合は学部卒で生物系の仕事に就くことができたので、学部卒でも全然可能だと思います。

環境計量士

環境計量士は環境計量に関する専門知識を証明する国家資格となります。
こちらは濃度関係と騒音振動関係の2種類があり、生物系の分野とはちょっと異なります。

ただ、今後は生物だけで生きていくことは難しくなってくることが予想されるため、環境全般の幅広い知識を持っていることが求められてきています。また、ゆくゆくは環境コンサルタントとしてスキルアップなどを考えている人、年収を上げていきたいと考えている人は、持っておくと評価が上がる仕事となってくると思います。
前半で説明した資格に比べるとちょっと優先度は下がります。

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まとめ

生物系の仕事に確実につくために、就職前に資格を持って居おくのは非常に効果的です。
とりあえず技術士の一次試験合格と生物分類技能検定2級の合格を目指して準備していくのがおすすめです。

何か質問等があれば気軽にコメントいただければと思います!

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