生物分類技能検定を取得するメリットについて徹底解説

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本記事では、数少ない生物系の資格である生物分類技能検定について、資格を取得することによるメリットを紹介していきたいと思います。

これから生物分類技能検定を受験しようかどうか悩んでいる人向けに役立つ記事となっておりますので、是非最後まで読んでいってください。

 

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生物分類技能検定は国家資格ではない

資格を取得するメリットがあるかないか判断する一つの要素として、国家資格であるか否かというポイントがあります。

皆さんもよくご存じのような医者や弁護士、その他医療系の資格などは国家資格として定められています。
国家資格を取得しているとその資格を持っている人にしかできないような業務が法律などで規定されていたりすることが多いため、非常に有益な資格となるのですが、残念ながら生物分類技能検定は国家資格には該当しません。

生物分類技能検定は一般財団法人自然環境研究センターが管理している資格となっています。

とはいえ、生物分類技能検定を取得するメリットがないということにはなりませんので、以降で、生物分類技能検定の級ごとにメリットを紹介していきたいと思います。

 

生物分類技能検定3級・4級を取得するメリット

生物分類技能検定の3級および4級は生物分類の初歩・初級的な立ち位置のレベルの資格となります。
残念ながら、資格を取得するメリットはほとんどありません。

特に生物分類技能検定4級に至ってはメリットはないと思っていただいて大丈夫です。
趣味程度に生物分類に興味がある人が受ける程度で十分だと思います。

生物分類技能検定3級についても4級同様にメリットはほとんどありません。生物好きということを周りにアピールできるかなというところくらいなものです。
資格を持っていてもあまり名刺などには書かないというレベルのものになります。
ただ試験自体が結構興味関心を引くような内容なので興味がある人は受けてみることをお勧めします。

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また、メリットというほどのことではないですが、合格すると合格者プレゼントとして、自然環境研究センターオリジナルのフィールドノートがもらえます。

生物分類技能検定2級を取得するメリット

資格を持っているとメリットが発生してくるのはこの級になってからだと考えてよいかと思います。
生物分類技能検定2級は動物部門、植物部門、水圏生物部門の3つに分かれており、結構専門的な問題を問われることになります。

環境省業務の入札に必要な資格となる場合がある

2級を持っていると得られる一番のメリットは、環境省の入札資格になっているという点です。
環境省の業務を受注しようと思ったときに、生物調査業務などですとまれに、生物分類技能検定の2級以上を持っていないと受注できないですよという制限がかかっています。
そんなときは、2級以上を持っていると重宝するということになります。
環境省のほかにも林野庁や地方自治体などでも、一般競争入札や指名入札の参加資格となっている業務もあります。

生物分類技能検定の登録名簿に名前が載る

生物分類技能検定の2級に合格すると、登録名簿に名前を掲載することができるようになります。

名前が載ったからと言って何か仕事につながるということはないのですが、環境省やと都道府県の自然環境系の部署へ名簿の情報提供がされているみたいですね。

生物分類技能検定1級を取得するメリット

1級は2級よりもさらに専門性が高くなっており、動物の中でも、両爬哺、魚類、昆虫、鳥類と専門分野が分かれたうえで受験していくという流れになっています。

メリットとしては概ね2級と同様となっています。

入札参加資格としても、2級以上となっている場合と、1級のみの場合があるため、必然的に1級を持っていたほうが有利になります。

2級との違いはそのくらいかなというところですね。

生物分類技能検定は就職に有利に働くのか

この問題は、大学生なんかだと結構気にしている人が多いのかなと思います。
私も環境調査会社に勤めている身として、実情を回答していきたいと思います。

まず4級、3級については、持っていても全く評価はしないですね。
というのも簡単にとれてしまう資格であるのと、持っていても業務上のメリットがほとんどないからです。

1級と2級については、持っていればちょっとだけ有利に働くと思います。
会社によっては月々の資格手当を支給してくれる会社もあるくらいです。
ただ、環境調査の仕事をしていくうえでこの資格を持っている人は結構ざらにいます。
というか、仕事をしていれば全然勉強していなくても受かっちゃうぐらいの知識がついてしまうからです。

そのため、1級や2級を持っているからといって、この人は生物分類の知識をしっかり持っている人なんだなと評価されることはまずありません。
資格を持っていても実務のレベルには到底足りていない人もいますし、資格を持っていない人でも素晴らしい分類学の知識を持っている人もたくさんいます。その最たるものに大学教授や学芸員などでの資格持っている人ほとんどいないというのが証拠ですね。
まあ、そういった職の人たちは資格の使い道がないからとらないのだと思いますが。

とにかく、資格を持っているからと言って技術力を評価されることはないということは頭の片隅に入れて頂ければと思います。技術力をアピールしたいのであればしっかり卒業研究なりに取り組み、分類学系の論文を執筆するのが一番評価されるかと思います。

とはいえ、大学生で2級を持っている人はなかなかいないので、意欲関心の面では十分評価されると思います。
ぜひ頑張って取得を目指してください。

生物分類技能検定のメリットまとめ

生物分類技能検定のメリットをまとめると以下の通りとなります。

  • 3級、4級・・・メリットなし
  •  1級、2級・・・環境省などの入札への参加資格となっている、就職で少しだけ有利になる

大学生をはじめ、これから生物調査などの仕事に就きたいなという人はまずは参加資格のいらない2級の取得を目指して頑張っていってください。

 

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