皆さんは魚眼レンズを使ったことはありますか?
魚眼レンズを使うと一風変わった面白い写真を撮ることができます。
そこで、キャノン・ニコンの魚眼レンズのおすすめを紹介していきたいと思います。
魚眼レンズの特徴とその魅力
魚眼レンズとは、レンズが球状に盛り上がって飛び出しているレンズのことを言います。
英語を使ってFISH EYEって呼ばれることもあります。
この飛び出したレンズが光屈折を利用し、写角(画角)が180度以上という広範囲を撮影することができるようになっているのです。
一枚の中にに180度以上の視界を収めることができるのは非常に広大な写真になって面白いです。
当たり前かもしれませんが、180度以上という広範囲を撮影できるようになった弊害として非常に強い歪曲を生じます。
超広角レンズにおいてもこのような歪曲が生じるレンズもありますが、魚眼レンズはこの非じゃありません。
ですが、この歪曲を逆手にとってうまく活かすことで、非常に面白い写真を撮ることができるのです。
それが魚眼レンズの一番の魅力です。
ちなみに魚眼レンズの名前の由来は、魚には、水の中で物を見るときに広い視野で魚眼レンズで覗いた世界のように見えているということから来ています。
実際は眼で見ているわけでなく、脳で見ているため魚がどのように見えているかはわかりません。
あくまで推測では魚眼レンズのように見えているのではないかという話です。
魚眼レンズに向いているのは、風景や生物写真
魚眼レンズは歪曲が強すぎるため、あまり普通のポートレート撮影には向いていません。
でも中には魚眼レンズをこよなく愛し、魚眼レンズ一本で撮影している物好きもいます(笑)
ですが一般の方が、魚眼レンズの歪曲を活かしきるのは難しいです。
画角が広いため、使い方としては超広角レンズに近いものになります。
広角レンズに向いているシーンは魚眼レンズにも向いているということです。
つまりは魚眼レンズには、風景系や生き物の写真が向いているということです。
風景写真はいうまでもなく、180度という破格の画角で撮影できるため非常にスケールの大きい写真を撮ることができます。
また魚眼レンズ特有の歪みでもってさらに広大な感じを思わせる写真になるのです。
上の写真のように魚眼レンズの歪みがまるで地球の丸さを表しているような風景写真をとることができます。
非常に壮大で素敵に撮影することができます。
そしてもう一つおすすめなのが生物・動物の写真です。
魚眼レンズはレンズが飛び出ているため、中心の被写体を大きく写すという特性も兼ね備えています。
そのためこの写真のように迫力のある生き物の写真を撮ることができます。
画角も広いので周りの風景も写し込んだ一枚をとることができるのが魅力です。
魚眼レンズは焦点距離が短いレンズになります。
そのため、生き物を撮影するときは思いっきり寄って撮影するのがポイントです。
寄ることによって魚眼レンズの良さをさらに生かすことができます。
星空を魚眼レンズで撮影すればよりダイナミックになる
魚眼レンズで星空写真を撮るのもおすすめです。
魚眼レンズレンズを使えば歪みのおかげで、広角レンズで撮影した時に比べて、よりダイナミックに撮影することができます。
魚眼レンズはもともと超広角なので焦点距離もあっています。
ただ星空撮影をするとなると、F2. 8より明るい魚眼レンズでないと撮影できません。
明るい魚眼レンズを購入しましょう。
星空撮影向きの魚眼レンズは下記の記事で詳しく紹介しているのでこちらをご覧ください。
星空撮影におすすめのキャノンの明るい魚眼レンズ5選
魚眼レンズの選び方
F値、焦点距離
どの種類のレンズを選ぶ上でも重要となってくるのがF値と焦点距離です。
画質や解像度以前の問題で、ここで選び方を間違ってしまうと望んでいた写真を撮ることができません。
魚眼レンズはどれも超広角で、広範囲を撮影することができるので焦点距離は度のレンズも同じくらいです。そのためあまり気にしなくて大丈夫だと思います。
つづいてF値です。こちらについては低ければ低いほど撮影の幅が広がるのでメリットがあるのですが、F値が小さいということはそれだけ高価になってしまいます。星空などを撮影したり、暗いところで撮影したりしたい方はF2.8以下の魚眼レンズを買うのがおすすめです。
逆光耐性
魚眼レンズでは逆光耐性も重要な要素です。ほとんどの魚眼レンズは180度という広範囲を撮影することができるため、太陽なども写り込んでくる場合が多いです。また魚眼レンズは空を撮影するのにもおすすめなので、太陽は避けられないです。そのため、逆光耐性がないと、せっかく空をきれいに撮影したと思っていたのにフレアやゴーストが発生してしまったという事態にもなりかねません。
出来れば逆光耐性に優れた魚眼レンズがおすすめです。
レンズのコーティング
魚眼レンズはレンズの前玉が飛び出しているため、普通のレンズのように傷やほこりをつくのを防止するためのフィルターなどを付けることができません。
そのためほこりや傷などがつきやすいというデメリットがあります。
そこで、レンズ自体にほこりや傷などがつきにくいように特殊なコーティングが施されているものがおすすめです。
キャノンで使えるおすすめの魚眼レンズ5選
キャノンのマウントで使える魚眼レンズをおすすめ順で紹介していきたいと思います。
是非最後までご覧くださいませ。
キヤノン/Canon EF 8-15mm f/4.0L USM Fisheye Lens
最初に紹介するのは、キャノンの高級Lレンズシリーズの魚眼レンズです。
画質・解像度の良さはピカイチです。
焦点距離も8㎜~と非常に広い画角です。
ズームレンズなので使いやすく非常におすすめの魚眼レンズです。
ちょっと画角に邪魔なものまで映り込んでしまった時に少しズームして調整できるのは結構便利です。
魚眼レンズはレンズが飛び出しているので、フィルターなどのカバーがつけられない上に、傷がつきやすいというデメリットがありますが、こちらのレンズは、レンズ表面にフッ素コーティングがされています。フッ素コーティングのおかげで、ほこりを寄せ付けにくく、なめらかで傷がつきにくくなっているため、屋外でも気兼ねなく使用することができます。
あえて、デメリットを上げるとすれば、F4までしか下げられないため、暗いところでの撮影は少し弱いかなという所です。魚眼レンズで、星空の撮影も楽しみたいなという方には、この次に紹介するシグマの魚眼レンズがおすすめです。
出典:Amazon
こちらの写真は実際にこのレンズで撮影された夕焼けの写真です。
さすが純正レンズといった感じの素敵な写真です。
キャノンであれば是非こちらを購入するのがおすすめです。
SIGMA 単焦点魚眼レンズ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
シグマの15㎜単焦点の魚眼レンズです。
ひとつ前に紹介した、キャノンの8-15mmの魚眼レンズと悩やましいレンズです。
画質や解像度で選ぶなら、キャノンの8-15mmの魚眼レンズのほうが若干性能が上だと思います。
ですが、こちらのほうが値段がお手頃ですので、コストパフォーマンスで選ぶならシグマの魚眼レンズがおすすめです。
キャノンの8-15mmの魚眼レンズに勝っている点としては、まず逆光耐性の高さです。逆光耐性が非常に高いので、太陽をおもいっきり撮影してしまっても、フレアやゴーストが発生しにくいです。
また、明るさも優れているので星空撮影もこなすことができます。
肉眼で見るよりもたくさんの星空を写真に収めることができます。魚眼レンズは空をダイナミックに写すことができるので星空の撮影とは非常に相性のいいレンズです。
Opteka アプテカ 6.5mm f/3.5 高解像 非球面 魚眼レンズ
アプテカというメーカーの魚眼レンズです。
アプテカはあまり聞きなれないメーカーかもしれません。アプテカはアメリカのカメラの周辺機器を取り扱っているメーカーです。レンズはあまり種類を出していませんが、魚眼レンズには力を入れていて結構いい写真が撮れます。
また値段もすごい安いのでコスパ最強のレンズです。
ただ、マニュアルフォーカスのレンズとなっているのでオートフォーカスは使用できません。
いちいちピントリングでピントを合わせなければいけないのでちょっと手間ですが、それだけ我慢すれば素晴らしいレンズです。
出典:Amazon
こちらが実際にアプテカの魚眼レンズで撮影された星空の写真です。
周辺減光もほとんどなく、解像度も高くてとてもきれいな写真です。
星空も一つ一つが点としてしっかり写っています。色味もとてもきれいなのでおすすめのレンズです。
SAMYANG 単焦点魚眼レンズ 8mm F3.5 キヤノン EF用 APS-C用
ひとつ前に紹介したアプテカのライバルとなる魚眼レンズです。
サムヤンは単焦点の広角レンズが非常に優秀だと評判です。
サムヤンは解像度や画質がとても良くて、星空撮影などでとても人気があります。
こちらの魚眼レンズも星空撮影や風景撮影などにおすすめです。
アプテカのレンズと同様にマニュアルフォーカスのみでの撮影しかできないためちょっと不便です。
アプテカと値段もスペックも同じぐらいなので非常に悩ましいところです。
あとは好みの問題ですが、個人的には青みの綺麗なアプテカを押しておきます。
サムヤンのレンズは、小さなプラスねじ(ピントリング回転範囲規制ねじ)を外さないと、無限遠が出せないので注意が必要です。誰もでも簡単に外すことができます。
星空はほんとにきれいに写してくれるのでおすすめのレンズです。
Tokina 魚眼レンズ AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5
トキナーの魚眼ズームレンズです。
キャノン・ニコンの純正の魚眼レンズに比べると画質などの性能は劣ります。
ですが圧倒的に値段が安くコストパフォーマンスで見れば非常に優れています。
ズームの魚眼レンズで値段を抑えたのがほしい方におすすめのレンズです。
このレンズの良い所は、魚眼レンズなのにズーム機能がついているという点です。
このズーム機能により、歪みの度合いを調整できるという点です。
望遠端の17mmで撮影すれば、普通の広角レンズとして歪みのない写真を撮ることもできます。
用途に合わせて、魚眼と広角と使い分けられるので非常に面白いレンズです。
Canon EFレンズ EF15mm F2.8 フィッシュアイ 単焦点レンズ
キャノンの単焦点の魚眼レンズです。
先ほどの魚眼レンズと比べてしまいますと正直画質・解像度は劣ります。
ですが半額ぐらいの値段で手に入ることを考えると、非常にコストパフォーマンスもよくおすすめのレンズになります。
また先ほどのレンズがF4なのに対し、こちらはF2.8なので十分差別化できています。
夜間での撮影や星空の撮影もしたいという方にはこちらの単焦点魚眼レンズのほうがおすすめです。
ただ、シグマの魚眼レンズのほうがちょっと性能が上かなと思います。
このレンズの後継機が出てくれるのに期待したいところです。
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