オオムラサキの生態、幼虫の食草や飼育方法を紹介!

オオムラサキの生態、幼虫の食草や飼育方法を紹介!

オオムラサキは日本の国蝶に指定されていて、タテハチョウ科の仲間です。

オオムラサキの成虫は樹液を餌とすることが知られています。

そのため、オオスズメバチやカブトムシなどのいかにも強そうなほかの昆虫たちと戦うことがありますが、実はオオスズメバチよりも強いんです!
時にはカブトムシだって追い払っちゃいます。

そこで、オオムラサキの強さの秘密に加え、その生態、幼虫や食草、飼育方法まで紹介していきたいと思います。

 

オオムラサキとは

オオムラサキ 蝶 強い

オオムラサキはタテハチョウ科に属する蝶の仲間です。
日本のタテハチョウ科の中では、もっとも大型になる種類です。
大きさは50mmほどになります。

オスとメスで色が異なり、オスのほうが、鮮やかで派手な色合いをしています。
反対にメスは地味で、ぱっと見は同種に思えないほど、色彩が違います。
写真の個体がオスになります。

オオムラサキは日本の国蝶に指定されています。
ただしこれは国が定めてたものではなく、昆虫学会が定めたものとなっています。

昔は日本各地に生息していて山地ではごくごく一般的な蝶でした。
そのため、国蝶として指定されることになりました。

 

オオムラサキは絶滅危惧種

ですが、オオムラサキは近年数を減らしており、環境省では準絶滅危惧種に指定されています。
準絶滅危惧種とは、 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種とされています。

オオムラサキの数が減っている原因としては、生息環境となる雑木林などの現象が考えられます。
いわゆる里山と呼ばれるような環境に好んで生息しています。
昔は日本各地に生息していただけにとても残念なことです。

オオムラサキの保全のためにも豊かな自然を残していきたいものです。
何十年後もこの美しい姿を見ることができるとよいですね。

 

分布

オオムラサキの日本での分布は北海道から九州までとなっています。
地域によって地域個体群を形成しており、翅の柄が微妙に違うという個体群の差があります。

なので北海道であれば、その模様は北海道独特のオオムラサキの模様となりますので、地域ごとに保全をしていく必要があります。

雑木林などに生息していて、クヌギをはじめとする樹木の樹液を餌としています。

昔は都内の山地でも普通に見ることができました。

しかし近年では、生息地も減少しており都内で見ることは非常に難しくなってしまいました。
都道府県によっては県の絶滅危惧種に指定している所もあります。

ですが、山梨県では今でもまとまった個体群が生息しており、たくさんのオオムラサキを見ることができます。

他の地域では見つけるのも困難な状況となっています。
野生の個体が見たいときは山梨県まで行くのがいいです。

オオムラサキは準絶滅危惧種なので基本的には捕まえて標本にしたりするのは止めた方がいいです。
種の保全のために、捕まえるのは控えましょう。

オオムラサキの生態、成虫は樹液を吸う

オオムラサキは夏の時期に蛹から、成虫に羽化し飛び回ります。
オオムラサキの餌は樹液になります。
樹液を吸う蝶としてはほかに、コムラサキやゴマダラチョウなどがいます。

樹液というと思い浮かべるのがカブトムシやクワガタムシ、そしてスズメバチなどが餌場のライバルとなってきます。

いかにも屈強なライバルたちの中で、か弱そうなオオムラサキは餌の樹液を吸うことができるのでしょうか。

 

オオスズメバチやカブトムシより強い?

でも、安心してください。
オオムラサキはオオスズメバチやカブトムシにも負けないんです。

オオムラサキは成虫になってから2週間しか生きられないため、その中でエネルギーを蓄えながら、子孫を残していかなければなりません。

そのためにも、樹液を吸うことは非常に重要です。
オオムラサキは昼行性ということもあり、あまりカブトムシやクワガタムシと対峙する機会はありません。
ですが昼でも樹液は人気の餌場です。
オオスズメバチやカナブンや他の蝶といった様々なライバルたちがひしめき合っています。

でもなぜ強いライバルが多いなか樹液を吸うことができるのでしょうか?

 

その秘密はオオムラサキの羽ばたきにあります。

蝶の中では比較的大型であるオオムラサキは非常に高い飛翔能力を持っています。
羽で羽ばたく力は非常に強いです。

この羽ばたきで持ってオオスズメバチをはたき落とします。
相手がカブトムシであっても果敢に立ち向かい、執拗に羽ばたきをして追い払ってしまうのです。

一見か弱そうに見えるオオムラサキですが、実はすごい強いんです。

また、オオムラサキは二週間しか生きられないということもあり、恋に対して非常に積極的です。
オスはあまり視力がよくないためか、飛ぶものすべてをメスだと思って追っかけてしまう習性があります。

時には天敵であるはずの小鳥を追っかけていくこともあります。

恋も命がけとは大変ですね。

 

オオムラサキの幼虫の顔がかわいすぎる!!

蝶の幼虫というとちょっと気持ち悪くて苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、オオムラサキの幼虫は違います。

眼がクリっとしててめちゃめちゃ可愛いんです。

こんなにかわいい幼虫がいたとは…

 

幼虫の食草はエノキ

幼虫の食草はエノキもしくはエゾエノキです。

オオムラサキは夏~秋ごろに卵から孵化し、エノキの葉っぱを食べて成長します。
そして幼虫のまま越冬して夏前に蛹になり、夏になったら羽化するのです。

 

オオムラサキの飼育方法

オオムラサキの幼虫はエノキの葉っぱを与えてあげることで育てることができます。

ホームセンターで売っているプラスチックの飼育ケースで飼うことができます。

飼育ケースの下に新聞紙などを引き、中にエノキの葉っぱを枝ごと入れます。
エノキの葉っぱがしおれてしまわないようにするため、枝の切り口を湿ったガーゼで包んで、その上からさらにサランラップをかぶせてあげれば、エノキの葉っぱの鮮度を保つことができます。

数日おきにエノキの葉っぱを新しいものに変えてあげれば、簡単に飼うことができます。

掃除をするときは新聞紙ごと取り替えてしまえば簡単というわけです。

 

ですが、オオムラサキの成虫を飼うのは困難です。
蛹から無事に羽化することができた後は自然に逃がしてあげてください。

くれぐれも他の場所に移動させてはいけません。

必ず幼虫を捕まえた場所で逃がしてあげましょう。

それができない場合は飼育するのはあきらめたほうがいいと思います。

 

近年オオムラサキは数を減らし、地域によっては絶滅の危機に瀕しています。

オオムラサキを保全してく上でも飼育する際は十分注意し責任をもって世話をしてあげてください。
これから10年後、50年後もオオムラサキが元気に飛び回っている環境を維持していきたいものです。

 

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