「明るい夜に出かけて」のあらすじ、登場人物、感想まとめ!

「明るい夜に出かけて」は、佐藤多佳子さんの、青春小説です。

深夜ラジオをテーマにしたちょっと異色の小説です。深夜ラジオの面白さや、青春の甘酸っぱさが詰まった素敵な小説です。

本記事では、そんな明るい夜に出かけてのあらすじや登場人物、私の感想について紹介して行きたいと思います。

あらすじ

人間関係のもつれから、逃げるようにして大学を休学した富山は、金沢八景のコンビニエンスストアで深夜にアルバイトをして、一人暮らしの生活を送っていた。

そんな富山の唯一の楽しみが、深夜のラジオ番組を聞くことだった。
いつものように富山が、レジ打ちをしていると客として訪れた少女のリュックサックに、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』に優秀なネタを投稿した人だけにプレゼントされる番組オリジナルのカンバーバッチが二つもついていることに気づく。
同番組のヘビーリスナーだった富山は、勢いで少女に話しかける。

すると、少女は番組の超有名なハガキ職人の「虹色ギャランドゥ」だった。

それ以来、「虹色ギャランドゥ」こと佐古田は、富山とラジオの話がしたくて、毎日のように深夜のコンビニをおとずれる。佐古田と話すうちに富山は徐々に周囲にも心を開くようになり、自分自身の置かれている現状、将来のことについて向き合うようになっていく。

登場人物

富山一志

本作の主人公。大学一年で休学し、アルバイトで生計を立てながら一人暮らしをしている。深夜ラジオのヘビーリスナーで、かつては「ジャンピング・ビーン」というラジオネームで様々なラジオ番組にはがき職人として投稿を行っていた。
しかし、有名になりすぎて本名をネットにさらされてしまったことから、はがき職人をやめてしまう。
『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』を聞き始めたことをきっかけに、トーキング・マン」というラジオネームで再び投稿するようになる。

佐古田愛

本作のヒロイン。私立の女子高に通う高校二年生。
典型的なオタクといった感じの女の子。

『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』のヘビーリスナーではがき職人。ラジオネームは「虹色ギャランドゥ」

 

登場する深夜ラジオ番組一覧

アルコ&ピースのオールナイトニッポン

この作品のメインのラジオ番組です。
二人が出会うきっかけとなったのもこのラジオです。

くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン

富山が深夜ラジオをよく聞くようになったきっかけともいえるラジオ番組です。富山が最初にはがき職人として、投稿をしたのも、くりーむしちゅーのオールナイトニッポンの中の、人気コーナー「たとえてがってん」でした。

私自身もともとくりーむしちゅーが好きだったのですが、明るい夜に出かけてを読んだことをきっかけにくりーむしちゅーのオールナイトニッポンを全部聞きました。

とっても面白いのでおすすめです。中でも、濟々黌ラグビー部の特集の回はほんとに面白いです。

これを聞いて以来すっかりくりーむしちゅーのファンになりました。

 

この他にも作中には様々な深夜ラジオが出てきます。
深夜ラジオ好きにはたまらない小説です。

  • ナインティナインのオールナイトニッポン
  • 月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力
  • 火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ
  • 木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき
  • JUNKサタデー エレ片のコント太郎
  • 爆笑問題の日曜サンデー
  • 有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER

明るい夜に出かけてを読んだ感想

この作品は作者である、佐藤多佳子さんが、なんとデビュー前から構想を練っていた作品で、満を持して書き下ろされた作品だそうです。

佐藤多佳子さん自身も、アルピーをはじめ様々な深夜ラジオのヘビーリスナーということで、この本をを読んでいるとほんとにラジオの良さが伝わってきます。

明るい夜に出かけてという作品の中での一つのテーマといえると思うのが、富山の人生へのリスタートです。

人間関係や、ネットで本名さらされてしまった過去など、いろいろなトラウマから、富山は大学を休学するという選択をとります。

休学をしている中でも、どこかこのままじゃだめだと思いながら、日々深夜バイトの生活を送っている富山。彼の姿にとても共感できる人は多いんじゃないかなって思います。

大学生や新社会人の人たちに是非読んでほしい一冊だなって思います。時には一年ぐらい立ち止まって見るのもの選択のうちのひとつかもしれません。

富山も立ち止まった一年の中で、佐古田といういわば人生のキーパーソンに出会うことができます。それをきっかけにまた再び将来について考え直して歩き始めます。

そんな富山の姿がこの作品の最大の魅力なんじゃないかなと思っています。

佐古田もまた、好奇心旺盛で素直でかわいらしくてとても素敵な登場人物です。
彼女もまた、富山の姿を見て影響を受けて、作品の中で成長していってると私は感じました。

佐藤多佳子さんはとにかく少年少女の純粋な心を素敵に描写します。
こういう青春系の作品を書くタイプの作家さんの中ではピカイチで面白いです。

是非皆さんも読んでみてください。

青春小説の作品と言えば、重松清さんの『きみの友だち』もほんとに神作品です。

おすすめの青春小説については下記の記事で紹介しているのでぜひよんでみてください。

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明るい夜に出かけての作者―佐藤多佳子さん

佐藤多佳子さんんは明るい夜に出かけて以外にも、名作の青春小説をいくつか執筆されています。

下記の記事で佐藤多佳子さんの作品を紹介しているので、合わせてこちらも読んでみてください。

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